沈澱中ブログ

お笑い 愚痴

虚無僧

「虚無い」と書いて、「シャバい」と読む。『忍者と極道』という漫画に出てくる読み方だ。独創的なルビが満載の超絶オモローな作品だ。ひ弱、根性なし、冴えないという対人侮蔑型ヤンキー死語である「シャバい」も、「虚無い」と記すことで、自分の目には世…

平凡な一日、伝説の一日

二〇二二年、四月三日。休みだったので、午前10時の映画祭で『ゴッドファーザー』を鑑賞した。劇場で観るのは初めてだったが、案の定家で観る数倍の没入感で、猛烈に面白かった。この前『ザ・バットマン』を観た際は「オモロいけど長いなあ」と感じたが、と…

ケース・バイ・ケースであります。

ピカレスク漫画の傑作『クロコーチ』にて、1974年に警察学校を優秀な成績で卒業した十名が、公安部配属のための筆記試験を受けるシーンがある。「あなたは連合赤軍の潜入捜査官として組織内で順調に出世しています。あなたを幹部に登用しようと考えた上層部…

左右の目

三木聡の『大怪獣のあとしまつ』がネットでめちゃくちゃ評判が悪い、と人から教えられた。監督をしている人が好きだから観に行く予定だ、という俺の言葉を覚えていたらしい。時事ネタの情報を仕入れるために毎週月曜日の一時間だけTwitterを見る、という生活…

World War

確定申告をせよとの葉書が届いた。葉書だけで人をこんなにも憂鬱にさせられるのだから、大したものだ。日本中の個人事業主の寿命を一日ずつ捧げるから、何かしらの悪魔と契約して確定申告を考案した奴を甦らせたい。そして、その上でぶち殺したい。『チェン…

Ba De Ya

つい一週間ほど前に、よっぽど書きたいと思ったとき以外はしばらくブログを更新しないと決めたばかりだが、早速よっぽどが来てしまったので更新する。 大学生の頃、京都の河原町駅周辺で「友達募集中!」という看板を持った若い男を見かけたことがある。Twit…

ジャンプ

俺がこのブログを開設したのは、2018年の大晦日だ。19歳、大学二年生だった。現在まで細々と続けているフリーランスの仕事を始められたのも、ちょうどこのブログを開設した時期だった。当時思い描いていたよりも現実は大変で苦しく、結果が伴わない。結果と…

青春の終焉と「青春」の誕生

はじめに 日々過ごしていると、しばしば「青春」という単語を目にする。「青春」を題材にした映画や ドラマ、アニメ、CM、広告、小説、漫画、音楽などは絶えず登場し、SNS上は「青春」を謳歌していることをアピールしたり、過ぎ去った「青春」を懐かしん…

M-1グランプリは超オモロい漫才特番な訳で

大阪・宗右衛門町にある雑居ビルの地下2階で開催されたM-1賭博に参加し、単勝モグライダーに有り金350万を突っ込んで負けた訳ですが、やっぱり今でもモグライダーが一番面白かったという感想は揺るぎません。今回の決勝進出者のほぼ全組を知らなかったという…

女帝っちゅうたら小池百合子なんかやのうて、上沼恵美子なんやわ

俺はお笑いが好きだ。が、ネットでよく見かける「お笑いファン」には若干の悪感情を抱いている。理由はいくつかあるが、一番の理由は、例の武智と久保田のインスタライブが批判を浴びた際、誰もが口を閉ざしていたからだ。自分らの大好きなお笑いが少しでも…

「親ガチャ」を討て

どうも、日本語警察 不正造語取締課の者です。今回は、昨今急速に蔓延し始めている「親ガチャ」を取り締まりたいと思います。製造拠点は不明ですが、Twitterや匿名掲示板を流通経路としてここ数年で急激に猛威を奮っており、芸能界や政財界にまでその被害は…

推ししか勝たん

キングオブコント2021、面白かったですね。一番笑ったのは空気階段の一本目、良いな〜としみじみ感じたのは空気階段の二本目とうるとらブギーズ、男性ブランコの二本目、とある事情で感動したのはマヂカルラブリー、トータルで一番好きなのはニッポンの社長…

感情と理性

メンタリストがごちゃごちゃ言うて問題になってましたが、俺はああいう「自分が成功しているのは自分の実力だけが理由であり、ホームレスとか百パー自業自得っしょ」的な思想の人々の二元論的な雑な思考回路と想像力の欠如を受け入れられません。が、まあそ…

シャマラン監督『OLD』あっさり感想(ネタバレ有り)

タイトル通り、シャマラン監督の『OLD』を観たので、その感想をば。ツイートするにはネタバレがあるし、かと言って、よく見かけるフセッターってやつの使い方を知らないので、ブログで。 トリッキーな設定の超常現象モノを観ると我々ワガママな観客は、「こ…

拝啓、DMをくれた貴方へ

たまにブログにコメントが寄せられることがあり、肯定的な内容は残しているが、否定的なコメントや何言ってるのかよく分からないコメントはバンバン削除している。先日書いた、俺は外出自粛をしないという記事にも、否定的なコメントが寄せられていた。自粛…

非自粛宣言

俺が住む大阪府に、4回目の緊急事態宣言が発出された。何回目だよ、もう緊急感全然ねえよ……などという声がネット上に溢れているが、大仁田厚の引退宣言回数は7回だ。上には上がいる。 そして、緊急事態宣言が発出された今、俺はここに、非自粛宣言を発出する…

小山田圭吾のこと(ウソ、ほぼ俺のこと)

小山田圭吾が過去に凄絶ないじめを行なっていたと雑誌のインタビューでへらへら語っていた事実を知ったのは、もう随分と前のことだ。それ以来、小山田圭吾の手掛ける音楽を聴くときは意識的に、とっくの昔に死んだジャズ・ミュージシャンの曲を聴くときのよ…

I love myself

夜中の1時に仕事を終え(ブラック企業じゃねえっすよ、シフト制のサービス業なんで)、帰宅して飯を食った。翌日、日付変わって今日は休みだから、プレミアム・モルツを飲んで録画していたバラエティ番組でも観ながらソファで寝落ちしようかと思ったが、帰宅す…

鬱屈を書き殴る……の巻

小学校の卒業文集に記した将来の夢を叶えてその職業に就けたというのは、結構幸運で幸福なことだと自覚しているが、叶えた喜びを噛み締める夜より、しんどいよー、面倒臭えよー、叶えなきゃよかったよー、と奥歯を噛み締める夜の方がよっぽど多い。つい先日…

格好良いコント10選

お笑いについて書く、時々愚痴も書く……というコンセプトのもと始めたブログなのに、愚痴ばっか書いているので、ここらでお笑いの感想を書きます。俺の好きなコントベスト10を書こうと思いましたが、流石に絞り切れなかったので、かっけー!と思ったコント、…

菊地成孔を知らない恋人の隣でDC/PRGの演奏を聴きながら踊った夜

※2021年3月26日に開催されたDC/PRG大阪公演に行った感想を綴ったブログですが、ライブレポではないのでセットリストや具体的な内容への言及は皆無です。また、6,000字のうち余談が9割を占めています。全員、敬称略です。 先日、敬愛する坂元裕二が脚本を務め…

どうでもええ日記

スカッとジャパンとかモニタリングとか、あの手のバラエティを芸人が他の番組で「出たくない番組、面白くない番組」として挙げるのは笑えるが、今更視聴者が嬉々としてイジったり揶揄したりするのは、あんまオモロくないなあと思う。けどやっぱり、スカッと…

俺は「解像度」という比喩に対する「解像度」が低いんすかね?

「解像度が高い/低い」という比喩が好きではない。比喩的に用いられる「解像度」の意味は、文脈から察するに「物事やフィクション作品に対する理解度」あるいは「感情や状況を的確かつ具体的に説明・表現できる能力」といったところだろう。 しかしそもそも…

私信の・ようなもの

正統(メジャー)な映画史に位置する同系統の映画や似た系統の映画を二つ取り上げて共通点を挙げていき、イコールやニアリイコールで結ぶ見立てをするのは、さほど難しいことではない。映画史(文脈)を参照できるからだ。近年で言えば、『JOKER』が『タクシー・…

「コロナは茶番劇」というビラを配っている人に話し掛けてみた

【注意】陰謀論者を論破!みたいなドラマティックな展開も、ユニークなオチもありません。また、酒を飲みながらほろ酔い気分で書いているので、文章はテキトーですし、脱線も多いです。 俺は現在、外出自粛をしていない。時折恋人とデートをしているし、濃厚…

逃げ恥SP、騒ぐほど思想強くなくなくなくなくなくない?

逃げ恥SPを観ました。「逃げ恥おもんないなー作ってる人朝鮮人フェミニスト?」という地獄を凝縮した感想ツイートを見掛けて爆笑してしまい、このインパクトにはどう足掻いたって勝てないので感想ブログは書かなくてええかなあとも思いましたが、大晦日も三…

いつまでもピースを

喫煙者に煙草を吸い始めたきっかけを尋ねると、決まって「嗜好品だから、一度は試してみたくて〜」「周りの人が吸ってたから、流されてノリで〜」などという答えが返ってくる。その度、嘘吐けと心の中で苦笑する。煙草を吸い始めるきっかけなど、よほどの例…

吉田豪!と思わず部屋で叫んだ話

今年はもうブログを書かないつもりだったが、個人的にとても嬉しいことがあったので書く。殆ど全ての人にとって一ミリも共感/感動できない内容だから、読まなくて結構です。読んだあとで、時間返せと文句を言わないように。 はっきりといつの頃からかは覚え…

シティボーイズ公式YouTubeチャンネルの開設を強く願う

東京03などに対して、「コントを超えてもはや演劇の域」といった褒め方をする人は少なくない。無論悪気はないのだろうが、この言い回しがあまり好きではない。長尺。戯画的なキャラではなく自然体の登場人物。設定がリアリティ溢れる日常、もしくは説得力を…

「で、オチは?」

2020年9月10日、コラムニストの小田嶋隆氏がこんなツイートをしておられた。 『大阪の会話マナーには私も適応できなかった。「お前はとっかかりからオチまで全部一人でしゃべるからダメなんや」と、豊中出身の同僚にきびしく指導されたのだが、結局身につか…